2013年12月7日土曜日

ジェネリック医薬品にして医療費を節約できた

 健康保険被保険者証に"ジェネリック医薬品を希望します"というシールが付いていたのでそれを貼り付けておいた。先週、少し喉が痛かったのでいつものかかりつけの耳鼻咽喉科の病院まで出かけてこれまたいつもの愛想のないお姉さんがいる薬局でこれを提示したら、きちんと見ていたらしく普段もらっていた薬が見事なほどジェネリック医薬品に替わっていた。

 これまでだと、漫然と医薬品を受け取っていたのだがこうまで薬代を節約できるとは思ってもいなかった。何割かは確かに安くなった。たとえば、

クラリス(抗菌薬)→クラリスロマイシン錠
タリオン(アレルギー性疾患治療薬)→後発医薬品(ジェネリック医薬品)は存在しません
ムコダイン(去痰剤)→カルボシステイン錠
トランサミンカプセル(口内の消炎・鎮痛剤)→トラネキサム酸カプセル
PL配合顆粒(総合感冒剤)→サラザック配合顆粒

 などなどだ。タリオンを除いてほぼ入れ替わった。タリオンについては特許が2017年まで存続するため、特許権を持つ宇部興産&田辺三菱に対して製造できないようだ。特許権は特許出願日から20年で消滅するが、この薬は知財高裁でまだ争われているためなかなか後発医薬品製造に乗り出せないようだ。

 本日、胃の不快感があるがこのタリオンのせいかもしれない。しかし、

物質特許  →用途特許       →製剤特許  →製法特許
(創薬研究)  (非臨床試験3~5年)  (5~10年)   (審査・承認)

 これほど長い時間をかけても新薬の独占販売が5~10年ほどしかないんじゃ自動車の金型製造のやりくりなんかめじゃない。こんな長い資金回収は途方もないリスクだ。宇部興産は化成品の会社かと思っていたら、1980年代から研究開発をスタートさせていたようだ。確かに薬も化学...だよなあ。

 富士フィルムなんて、フィルム会社かと思っていたらフィルム製造中止、いつのまにかカメラ作り始めて、それもリストラ、画像処理を研究しているかと思ったらあっという間に医薬品を作り医療機器を製造している。まるでGE並みの自己革新を続けている。写真にこだわり過ぎたコダックの凋落ぶりを考えると実に見事だ。

 それにしても、コダックフィルムの黄色は実に素晴らしかった。だから、私は昔、写真に凝っていたときはコダックのフィルムばかり購入していた。で、たまに安いサクラカラー(コニカカラー)を購入していた。緑が綺麗なフジカラーとか言われても当時は木や葉っぱの美しさなどピンとこなかったのを覚えている。先輩たちはバカ高いNikonの一眼レフカメラを購入していたけれど、私はミノルタ、そのミノルタ、サクラカラーのコニカ(小西六)も今やSONYのミラーレス一眼へと遂に結晶化された。なんとなくデザインに柔らかいミノルタらしさが感じられるのは私だけじゃないはずだ。

 さて、薬だがこんなにもお金を節約できるのなら今後はずっとジェネリックでいきたいところだ。効能は全く同じとは言い切れないようだが、子供用に特に違いがあるらしい。確かに、甘い喉用シロップなど味付けで製造方法が異なっているのもわかる気がする。

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