この間、雑誌を読んでいたら鉄道会社が電気自動車時代を迎えて活発化しているという記事が出てきた。その時は、モーダルシフトに備えてかな、と思ったのだが後でよく考えてみたら、人口減少すれば鉄道の役割が減るわけで、何を利益にするかが問題だ。JR九州のように不動産事業を活発化する手もあるだろう。
だが、よく考えてみよう。電気自動車におけるプラットフォームとは道路である。道路こそインフラであり資産だ。だからこそ、道路上の情報である三次元地図が最も大切となってくるから、ヒアなどの地図会社が最重要であることはわかる。
道路は国道、県道など分かれているが、持ち主は官だ。これは大きな利権となるのではないだろうか。高速道路の一番左を最初から電動化したりモーダル化することも可能だ。道路のあちこちにチップを埋め込むことも可能だ。それらを承認する利権を持ちうる。
つまり、道路をオープン化し利権としてさらに民営化するのに最も近い位置にいるのは、NEXCOネットワークだ。東日本、中日本、西日本は利権を一気に手に入れることができる。このまま、高速道路のメンテナンスや有料道路の民営化などをアウトソーシングしているより、よほどデカイ山だ。
それをわかっているのだろうか?まあ、わかっていても自分たち自身何をできるものでもないか...
常日頃の備忘録。どこかに行ったり、食べたり、本を読んだり、友と語らったり、映画を観たりしてインスパイヤーされたことなどを綴っていく個人的感想集です。タイトルは、これまで突っ走ってきたけれどまだ残りの人生があるだけめっけもんということからつけました。
2017年10月14日土曜日
「ヒルビリー・エレジー」読了。必読。底辺アメリカの理由がよくわかった。
ヒルビリー・エレジー アメリカの繁栄から取り残された白人たち<J.D.ヴァンス/光文社>
ヒルビリー・エレジー
U.S.A.ではWASPが上流階級で、デトロイト周辺が転落した中流となんとなく認識はしていたが、フォードなど自動車産業勃興のちょっと前に、鉄鋼会社アームコが田舎から出てきた若者を大量に吸収してきた歴史を初めて知った。それが、ケンタッキー州などの山奥からの転出に繋がっていたとは知らなかった。しかし、よく考えてみれば日本でも新日本製鉄の勃興後、TOYOTAが爆発的に伸びてゆくという産業歴史は全く同じだ。新日本製鉄の前進である八幡製鉄も田舎の若者を大量に雇用してきた。
アイリッシュがイタリー系とともにU.S.A.で地位が低いのは知っていたが、どのあたりに住んでいたかまでは知らなかった。しかも、アイルランド系といっても、プロテスタントのスコッツ=アイルランドとカトリックのアイルランドと異なることも初めて知った。
ドラマなどを見ていても、底辺白人がなぜ生まれるのか、そしてどこから生まれるのかを見たことがないが、この内側からのドキュメントと言っても良い本を読むことで一気に解決した。この本がずっとベストセラーを続けているらしいが、確かに今の分断されたアメリカを知る貴重な本だと思う。
ヒルビリー・エレジー
U.S.A.ではWASPが上流階級で、デトロイト周辺が転落した中流となんとなく認識はしていたが、フォードなど自動車産業勃興のちょっと前に、鉄鋼会社アームコが田舎から出てきた若者を大量に吸収してきた歴史を初めて知った。それが、ケンタッキー州などの山奥からの転出に繋がっていたとは知らなかった。しかし、よく考えてみれば日本でも新日本製鉄の勃興後、TOYOTAが爆発的に伸びてゆくという産業歴史は全く同じだ。新日本製鉄の前進である八幡製鉄も田舎の若者を大量に雇用してきた。
アイリッシュがイタリー系とともにU.S.A.で地位が低いのは知っていたが、どのあたりに住んでいたかまでは知らなかった。しかも、アイルランド系といっても、プロテスタントのスコッツ=アイルランドとカトリックのアイルランドと異なることも初めて知った。
ドラマなどを見ていても、底辺白人がなぜ生まれるのか、そしてどこから生まれるのかを見たことがないが、この内側からのドキュメントと言っても良い本を読むことで一気に解決した。この本がずっとベストセラーを続けているらしいが、確かに今の分断されたアメリカを知る貴重な本だと思う。
2017年10月8日日曜日
「会社を変える分析の力」読了。体験的な良い本だった。
会社を変える分析の力 (講談社現代新書)<河本薫>。一言で言うと、データサイエンティストという名の分析屋になるな、会社のコンサルティングとして会社の利益になるように導け、と説いている。著者が随分苦慮した経験や自分自身、悩み抜いた方法論をイヤと言うほど何回も訴えている。
まさにビッグデータがもてはやされている今、指導書に値する本だった。社内で揉まれた経験が生きている。
まさにビッグデータがもてはやされている今、指導書に値する本だった。社内で揉まれた経験が生きている。
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