「フォン・ノイマンの哲学 人間のフリをした悪魔」(高橋昌一郎/講談社現代新書)読了。面白かった。
講談社BOOK倶楽部より
いつも、映画などに科学者がなんで悪の帝王のもとで働けるんだろう、と理解できなかったのだが、この本を読んで腑に落ちた。合理的な思考方法の持ち主であればあるほど科学の発展=最大幸福のためには最小の犠牲は仕方がないことなのだ。また、ファインマンも納得したノイマンの理由’’我々が今生きている世界に責任を持つ必要はない’’というのも納得だ。
他にも、チューリングの話も紹介しており世界奇人変人科学者列伝にもなっており読み物としても、また原子爆弾の製造経緯、日本に落とされる場所についての経緯、なども書いてあり大変興味深い。