お薬手帳を知っているだろうか?薬局でくれるアレだ。いつの頃からか、勝手に(一応、聞いてくるが...)どんどん作ってくれるようになった。厚生労働省もお薬手帳を活用しましょうと言っている。私は、お薬手帳を出さないと節約できると聞いてここしばらくはせっせと薬局からもらった服用注意書やら効能書などを切って貼って、薬局がくれるシールと比べるとレイアウトがその汚いこと、残念なことこの上ない状態であったが、そのケチさに報いが来てしまったのであった。さぞかし、社団法人 日本保険薬局協会は腹を抱えて大笑いに違いない。
お薬手帳を薬局で出さないでおくと、数十円節約できるというのでやってみたらとんでもない目にあった、というこれは1ヶ月ぐらい前の話。
その日はいつものかかりつけの病院が休みだったので、休日診療をやっている隣の駅近くの病院に行った。普通、休日診療は人が押し寄せて盛況なはずなのだが、そこは閑散としていた。この時点でイヤな予感。もちろん、だんだん夏に近づいてきているというこの季節に夏風邪なんて引くのはそっちのほうがバカなんで、そんなに耳鼻咽喉科に来る人はいないだろうけれど、それでも私以外に患者が一人っていうのは少なすぎないか?と思いつつ、暖簾をくぐるじゃなくて自動ドアを開けて入った。
先生もやはり予想通り、なんだか居心地悪い感じの人だった。悪い人ではないんだろうが、なんだか焦りがある感じ。あまりハヤっていないんだろうか。かかりつけじゃないとこんなにも何か信用できない感覚に陥るのだろうか。いつもと違う診療に違和感を覚えつつ隣りの薬局に移動。そこはまたいつもの女性ばかりの薬局じゃなく、今度は男性ばかりの薬局。ここでお薬手帳を出さないでおいたのだが、これが失敗の元。いつものとはまったく違う薬を出された。
いつものが、こんなものに替わってしまった。
クラリスロマイシン錠→セフジトレンピボキシル錠(トーワ)
タリオン錠→ロゼオール錠
カルボシステイン錠500mg→カルボシステイン錠250mg
トラネキサム酸カプセル→リカバリンカプセル
サラザック配合顆粒→なし
アズノールうがい液→アズノールうがい液
あぁ、クラリスとタリオンがない!しかも総合感冒薬のサラザックがない!これは治りそうがない予感。案の定、治るまでいつもの2倍時間がかかった。薬はプラシーボ効果だと言われているが、普段からここまで頼っていると、目の前がまるで暗夜行路に思えてくる。もちろん、トボトボ歩いて家に帰ったわけではなく自転車でヨロヨロと帰ったのだが...
反省。初めての薬局にはちゃんとお薬手帳を見せていつもの薬を出してもらうことにしよう。それから、病気であんまりケチるとろくなことはないぞ、と。
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