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いわゆる電気自動車なのだが、軽トラ、いや軽バン、つまり屋根あり商用車だ。フル充電すると135kmぐらい走れると表示される。だから、本当に足代わりの車だ。軽荷物を届ける郵便局や宅配便、酒屋などが使うのにビッタリだ。
ただ、弱点もある。夏のエアコンだ。これを使うと本当にみるみる電気が下がっていくので物凄く不安に襲われる。精神衛生上、大変悪い。そんな時は、坂道を下るときに回生ブレーキでもって電気を稼ぐ。すると、みるみる電気が蓄えられ10kmぐらいだったら楽に蓄電できるので、これで安心して帰宅できると思いホッとするのだ。
坂道に若干弱いのも弱点だ。馬力がないのだ。もちろん、坂道用のギアシフトもあるのでそれを使えばいいのだが、これがまた電気を食う。普段はEモードで十分なのだが、Dモードだとぐんぐん電気がなくなる。だから、田舎道では一本道が多いので後ろの間を詰めてきている自動車を先に行かせた後、あわててEモードに戻したりする。
100km近い距離の佐多岬まで足を伸ばしたときは、ちょっとしたミニ旅行のつもりだったが走れるキロ数にびくびくしながら運転していたためか全くドライビングを楽しめなかった。もちろん、商用車なので運転を楽しむなどということはメーカーとしては想定外だろうが、とにかく遠出は心臓に悪い。
また、クーラーをつけたところで荷台と座席の間に仕切りがないのであまり効かない。弟は間にビニールカバーをつけて対策を施していたが、これをつけると後方の視界が悪くなるので考えものだ。前方視認性はトールサイズなのでとても良い。田舎道なので、夜、暗くなってくるとハイビームを使う必要があるのだが、これがまた電気を微妙に食う。
足回りは軽らしく軽快そのもの。これで鹿児島空港まで往復できたのだが、帰路が少し心配だったので、空港前の日産レンタカーで念のために急速充電した。僅か10分ほどで80%ほど充電できた。
鹿児島空港前日産レンタカー事務所内
領収書の但し書きが、「Leaf充電代」と書いてあったのには笑った。まあ本部にはわからないよね。それでも三菱自工のディーラーで日産Leafの充電はできないのに、日産のディーラー他では三菱自工のEVの充電は可能なのだから日産のほうが柔軟な姿勢だし消費者からすると有難い。
当たり前だけれど、ガソリンスタンドとは無縁となる。ただ、あまりに走ったせいかタイヤの空気圧とかが気になった。タイヤは消耗品だし電気自動車になろうとガス自動車になろうとタイヤは変わらないから、メンテナンスが必要であることには変わりがない。商用車なので後ろに重い荷物を載せることも多いだろう。ガソリンスタンドでも商用車は消耗が激しいので、タイヤやオイルまわりは要チェック項目だ。スタンドに寄った際には気楽に空気圧を見てもらったほうが良さそうだ。GS要員である彼らもタイヤなら電気自動車のメンテナンスはなんら問題なく見ることができる。
あと、車の横に電気自動車と最初から大書してあるのはどうかと思う。宣伝したいんだろうが、そんなのメーカが消費者の車にするものじゃないよね。ボディデザインは消費者のものでしょう。車を購入者に引き渡すまでは何を描いてもいい、なんてそれはないよ。そもそも、商用車なんだから横や後ろに自社名を書いたり、宣伝用に斬新なボディカラーにしたいんだから無地で渡すべきでしょう。こういうところが、ボディデザインも含めてセンスがないなあと思われる原因になるんだよなあ。
基本ドライブモードはE(Ecoポジション)で、坂道などはD(Ecoポジション)、回生モードはB(Bポジション)なのだが、下からB→E→Dとなっているため、つい一番下のBに入ったまま走行したりする。すると、ブレーキ?に負荷が物凄くかかってしまい、異様な焦げ臭い臭いを発生させてしまう。この順番どうにかならないのだろうか。力強い走りだなあ、と思ったらいつのまにかDレンジだったり、慣れが必要なのかもしれないが、最初は間違えやすい。最後まで慣れなかった。(25/Sep/2014追記)
まあ、それでも三菱の電気の回生技術はたいしたものだと思う。高騰を続けるガソリン代がいらないというのはとてつもなく有難い。私ももし今度車を購入するのだったら、軽じゃなく電気自動車でいいかなと思うようになったのは事実だ。
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