2014年10月25日土曜日

「家裁の人」をブックオフで買ったけれど、何年たっても面白い。

 家栽の人 (1) (小学館文庫)<作:毛利甚八 画:魚戸おさむ 監修:山崎司平/小学館>。買ったのは文庫じゃなかったけれど面白かった。この手の社会派もののマンガはなかなか市場に出回らないのか、一部しか手に入らなかった。


「家裁の人」


 検事はいろいろと制約が多そうで、出世のことを考えると判決もいろいろあれだろうな、とかいつも考えてしまう。だから、どさまわりの地裁と出世階段手前の高裁で正反対の結果になるのだろうか。なんだかなあ。

 じっくりゆっくり育つ種の植物は人の一生にも似ているのかもしれない。ただ、いっせいに種を蒔く種は間引きも必要だし、樹木には枝打ちもある。枝打ちは群生させないようにするという環境面だけでなく、売り物の木の場合は商品価値を下げない要素もある。野菜の間引きはアブラムシを発生させないためにも必須だし、柔らかい新芽は美味しいからサラダのまま食することも可能だ。社会における間引きや枝打ちとはどういうことにあたるのだろうか。

「弁護士のくず」が珍しくブックオフで売っていたので買ったけれど、やはり面白かった。

 弁護士のくず(5) (ビッグコミックス)<井浦秀夫/監修・弁護士 小林茂和/小学館>ではなく最初の1巻目だったのだが、ここで主人公の娘の生い立ちが書いてあって何で一緒に暮らすようになったのか、くずがどうやって弁護士になったのかようやく解明。


「弁護士のくず 1」


 弁護士や判事のマンガは面白い。ただ、現実の弁護士はこんなに多分野のことをよく知っているわけではなく、たとえば知財については全く素人だったり、民間相談でよくある離婚訴訟関係と不動産関係、相続問題しかわかっていなかったりする。また、鮮やかに解決なんて到底無理な話で、途中破談なんてのもよくあり、成功報酬無しの着手金だけだったりする。士業全般がそうなので最初にどの分野が得意なのかよく聞いておいたほうがいい。自分で交渉したほうが金が少なくて済む場合も多い。特に役所への提出書類は時間と労力さえ厭わなければ、テンプレートは世の中にごまんとある。また、昔ほど時間も食わないし、役所も親切に間違い部分を指摘してくれる。

2014年10月24日金曜日

newsyでU.S.Aのタバコ会社のレイノルズアメリカンが自社を分煙にしたというお話からニュースアプリのお話まで

 先ほどnewsyを読んでいたら、ほーという話が掲載されていたので転載。

Smoking Company Bans Smoking Inside The Company

 sourceは他みたいなのでタイトルだけ表示しておいたけれど、分煙コーナーがようやく来年から始まるらしい。けれどもJT(日本たばこ産業)ではとっくに分煙していたんじゃなかったっけ?U.S.Aのタバコ会社って意外と保守的なんだなあ。

 さて、それはさておきこのnewsyだがMultisource Video Newsというコンセプトの今はやりのニュースサイトだ。最初にビデオが表示されその下にちょこっと解説が表示される。ちょこっとなので気軽に読めるし、読みやすい。NYTとかイーストサイドの気取った英語表現じゃないのでわかりやすい。まあ、たまたま記事が読みやすかっただけかもしれないけれど...

 もちろん、そのThe New York Timesも最近ではTimes Videoとかではやりのスタイルをリリースしているのであちらのメディアはトレンドに超高速で対応しているようだ。

 他にStitcherも利用しているのだが、動きが少々のろいのとvideo画面がデカすぎ。しかも、テキストの記事連動じゃないので面白そうなものだけセレクトしている。ただ、音声を流しっぱなしで聞いている分には悪くないが、あいにく私のNexus7はスピーカーが後ろなので老いた耳には聞こえにくい。

 やはりFlipboardはもはや老舗のせいか安心感あり。文字も大きくて読みやすい。硬軟、国内海外、SNS、ファッションから経済まで自分が使っていたり読んだりしているメディアが巧みに織り込まれるから使い込めば使い込むほど自分仕様になっていく。外国のはシンプルな作りになっているからいい。日本は真似したと思われたくないのか考えすぎ。ガラパゴス家電と同じパターンなんだよな。

 日本のニュースアプリで最近よく利用しているのは、SmartNews。ナビゲーションが左右上下にめまぐるしく動かず、一番上にあるツールバー1本なので大変わかりやすい。トピックスも無難にかつコンパクトにまとまっていて硬軟ニュースがバランスよく散りばめられているオーソドックスなタイプで安心感あり。従来の新聞紙を読んでいる中高年に受け入れられると思う。東洋経済オンラインの記事はよく読む。まとめのindexにはオルタナティブな記事が詰まっていて楽しい。で、たまにビキニのグラビアアイドルなども貼り付けてあって軟らかい記事も抜かりない。

 次に利用するのは、NewsPicks。これははやりのキュレーションメディア。ここはニュース解説がとにかく早い。しかも、各界のエキスパートたちが分析説明してくれるので、ちょっとしたミニ池上彰アプリ状態だ。また、ホリエモンが一発芸ならぬ一言フレーズでいいふりかけ味出している。ただ、記事は優劣があり納得できないものはおっさんによく叩かれているのが面白い。若者よ、叩かれて大きくなれ。ニュースのピックに関しては言うことないが、かなりインテレクチュアルなまとめになっているので、ニュースシェアはグレートにはならないと思う。また、そういうポジショニングなのだろう。そうそう、日本経済新聞へのリンク時間が遅くていつも飛ばすのだが、ここをなんとかしてほしい。

 その他ではAntenna。これはキュレーションマガジン。女性寄りの記事が多い。視線の導線が右、下とめまぐるしく動くので少々せわしない。リスティング広告が多いので場所をとるせいか、余計に指を多く動かさざるを得ない。

 ところで、最近ではタブを辞書代わりにして調べものによく活用したりしている。かっての新聞やラジオ、テレビ、地図帳、メモ帳、手帳の役割と似たようなものかもしれない。これらがワンストップユージングでokとなったのは便利。ただ、かなりディスプレイが小さいので将来はホログラフィで目の前に大きく映してくれれば老眼白内障の私にはとても嬉しい。頼むよ、Kickstarterの諸君。

 昨日はブラウザの挙動がヘンだったのでアンチウイルスで検索してみたらいるわいるわ、いつものBaidoやdoubleclickは定番でその他7種ほど。やはり小まめに定期的にやらなければいけない。反省。




「理系クン 夫婦できるかな?」をブックオフで買ってきたものを読ませてもらったけれど相変わらず面白かった

 理系クン 夫婦できるかな?<高世えり子/文藝春秋>を読んだけれど、ほんとアルアル話で面白かった。同じ作者が描いた理系クンも面白かった。理系クン 結婚できるかな?は立ち読みした。結構、人気のようでまだ価格が高止まりしているので100円になったら購入するだろう。


「理系クン 夫婦できるかな?」


 それでも主人公の夫は学生時代の縁を大事になんとか育んでこれたのと、作者の父親がエンジニアだったので尊敬の念を恋人に持てたというのも大きいだろう。こういった機会がないと一生独身のまま終わるだろうからなあ。ただ、主人公の夫はよく努力していたと思う。デートをしながら女という生物のデータ入力、分析、とフィードバックを繰り返したので対女性のスキルが上がっていったのだろう。とってもよく勉強した人に言えるのだけれども、学校のお勉強は本でもできるけれど、女性の勉強は実地でなければできないからねえ。昔と違って今はお節介な異性紹介おばさんが減ったからね。作者の高世えり子さんの二身等キャラもユーモラスで可愛くてよかったと思う。夫の協力もナイスアドバイス。ほうほう今度は育児マンガにも進出ですか、タレントの営業パターンと同じで順調ですね。

「マンガで分かる診療内科」1,2,3をブックオフで買ったらまあまあ面白かった

 マンガで分かる心療内科 1 (ヤングキングコミックス)を100円で買って読んだのだが、なかなか面白かった。吉本の若手漫才をマンガで笑うって感じかな。マンガで分かる心療内科 2巻 (ヤングキングコミックス)マンガで分かる心療内科 3 (ヤングキングコミックス)あたりから早くも少しダレ気味。けれども、このシリーズ11までリリースされているようだ。


「マンガで分かる診療内科 1」

他に、モテるマンガ 1 (ヤングキングコミックス)も買って読んだのだが、これもまあまあ面白かった。実際にはこれが面白かったので、心療内科シリーズを買ってみたのだ。なんだか原作者のゆうきゆうが経営しているゆうメンタルクリニックの宣伝本を読まされているみたいで見事に販売戦略に乗ってかってしまった感じもするけれど、面白かったので良しとしよう。最近では、ゆうスキンクリニックという病院も開院して多角経営万歳という感じでなかなかの商売人のようだ。作画のソウさんの力も大きいね。親しみのあるキャラだなあ、と思っていたら進研ゼミのDMに毎回描かれてある販促マンガを描いていた人だったんだね。

「テルマエ・ロマエ」Ⅳ,Ⅴをブックオフで買って読んだけれど相変わらず面白かった

 テルマエ・ロマエ IV (ビームコミックス)面白かった。テルマエ・ロマエV (ビームコミックス)も当然面白かった。ヤマザキマリさんはサイコー!さすが夫がイタリア人だけのことはあるってそれほど関係ないか。映画も好評らしいが見たことはない。


「テルマエ・ロマエ Ⅱ」


 ローマのことを考えていると、いつも図書館に行くたびに、塩野七生さんが書いたローマ人の物語 (1) ― ローマは一日にして成らず(上) (新潮文庫)を全部読んでみたいと願うのだがなかなか手に取る勇気が出ない。なぜなら、新潮文庫で全43巻もあるからだ。いったいいつ読み終えることができるんだ...と嘆息...

 今回は主人公のローマ風呂の設計技師であるルシウスに恋人さつきちゃん=ディアナ出現で大いに盛り上がる。なぜ、別名ディアナなのかはこのシリーズをずっと読んでいないとわからない。マリさんの漫画は妙にリアルだから面白い。日本の漫画は二次元的なキャラクターが多いのに対して、彼女の描く人物のリアルさは西洋テイストなのだが、テイスト止まりで抑えているため読みやすいのだろう。日本人はこういう勤勉で才能もあるんだけれど融通が利かない主人公って昔から大好きだからね。共感を呼ぶのかな。

「花のズボラ飯」1,2を読んで実際こんな妻だったらヤダなーと思った

 花のズボラ飯を読んだけれど面白かった。花のズボラ飯(2)も面白かった。画は水沢悦子。原作は、久住昌之。孤独のグルメ (扶桑社文庫)で人気沸騰中。TV東京でドラマ化されて、これも人気が高い。画は谷口ジロー。新装版 不機嫌亭漱石 『坊っちゃん』の時代 第五部は面白かった記憶がある。


「花のズボラ飯 1」


 さて、中身だが画はごちゃごちゃしている。細部まで描きこんであるのでこれはこれでいいと思うのだが、嫌いな人はいるだろう。主人公のキャラクターは実際いるでしょ、と思わせるリアルっぷりで悪くない。妻がリアルでこれだったらイヤだけれど...一人暮らしの女性で狭い部屋に住んでいると、手が届く半径1m以内にすべてのものが置いてあるという状況は実際ある。経験者は語れるはず。いや、実際経験したことがある。足の踏み場がないという部屋は男友達にはよくあるし、玄関の鍵をかけない男というのも結構いる。盗まれるようなものなどない、と本人は言っていたが、なるほど本当に何もなかった。今、思えばあいつはいったい教科書とか買っていたのだろうか?ギターしかなかったのをよく覚えている。

 ズボラ飯だが、いくつかは実際に作ってみた。まあ、普通に食える。もちろん、サッポロ一番の塩ラーメンなど同じようなレシピで昔から作っていたので、言われるほど旨いか、というとむしろ食べ飽きているぐらいだ。主人公の花ちゃんは、よく独り言を言う。寂しいと確かに独り言は多くなるが、この独り言が結構楽しい。男並みの愉快さなのでこの本は男が読んでも大変面白い。昔、大東京ビンボー生活マニュアル(1) (ワイドKCモーニング)(前川つかさ)という漫画があったがそれにも通じる食漫画だ。