2013年4月14日日曜日

書評-15/Apr/2013-ジュリスト#1449-2013-1月号を読んでみて考えた

この中に「経済法判例研究会206 著作権集中管理団体による使用料の包括徴収の排除該当性-JASRAC事件」<東海大学講師 青柳由香>というコーナーがある。今回主題になっているのは、JASRACイーライセンス社との争いについてなのだが、筆者の結論に基本は賛成だ。筆者はここでJASRACの関わる二面市場について言及している。

 すなわち、"音楽著作権管理事業は、権利者からの管理委託業務を川上市場とし、利用者へのライセンス業務を川下市場とするいわゆる二面市場(two sided nmarket)"を有するプラットフォームである、-中略-

二面市場は、一方の市場における顧客が増加すると、他方の市場の顧客が受ける価値が増加するという間接的なネットワーク効果を有する傾向にある(引用の引用)

彼女は、二面市場の非対称性を指摘し包括契約がやはり新規参入者へのディスインセンティブになっていると説く。問題は、包括徴収の合理性、必要性、競争の実質的制限の有無(村上政博氏の引用の引用)。"

だが、包括契約の問題点のみを指摘するだけでは片手落ちであろう。それだけでは、サブスクリプション契約もネットラジオが盛んになった頃すでに早い段階でJASRACはアメリカを参考に用意しており、選択の自由さえあるので訴求点が鈍くなる。

日本はいつもアメリカの法律の後追いばかりしているので、ここでもやはりU.S.Aを基準に考えてみよう。U.S.Aにおいては、ASCAP(American Society of Composers, Authors and Publishers)BMISESACという三大著作権管理団体があり、全方位的なASCAPを除けば、それぞれマーケティングターゲットを明確にしているし、長らく同様に包括契約を行ってきた。そして、どこも川上と川下のどちらの業務も行っている。BMIがNABなどの全米メジャー放送業者の資本を受けている上場していないプライベートカンパニーであることから比較すると、今ではASCAPよりもBMIのほうがJASRACに近いと言えるだろう。以前、ハリー・フォックス・エージェンシーというメカニカルライツをライセンスする会社があったのだが、これはNMPA(全米音楽出版社協会)の傘下に入ってしまった。規模が小さかったためやはり元に戻って吸収されたようだ。

さて、敗因をいろいろ考えてみた。一つには、そもそものイーライセンス社のカンパニーコンセプトが疑問だ。資本構成を見ても何を考えて作ったのかわからないほどバラバラだ。当初のマーケティングコンセプトがあやふやだったのではないか。単にライセンスフィーをディスカウントしたり、インディーズをカバーするだけでJASRACの代替企業となりうると考えていたのではないだろうか。元々、JASRACのほうがBMIのように既得権者を人材構成上でも受け入れているためロビイスト行為も可能だからプロモーション上有利だ。だとしたら、同様の対抗措置をとった上でディスカウントするか、放送業界以外から広く多く資本を受け入れる方向で設立するか、マーケティングエリアやジャンルを絞ったりするなどの方向性を検討する必要性があったのではなかろうか。SESACのように実演奏家にターゲットを絞ったのだろうが、U.S.Aと比較するとあまりにも非力な日本のアーティストたちを引き込むのはかなり困難なビジネスとなることが容易に想像できる。とても既得権の固い国の免許制の元に栄える放送業界への準備なき割り込みなど考えるだけで無謀な計画だ。

また、公正取引委員会が排除措置命令を取り消す審決となったが、これは訴状内容を独占禁止法を中心に据えたため撤回となったのであろう。そうではなくて、JASRACの川上と川下を分離させる方式、つまり、現在原子力発電で揉めている電力会社の発送電分離方式(発電事業と送電事業を分離)するように、分離方式を唱えるとかするほうがまだ先進的だ。権利者の委託と利用者の増大化はビジネスとしては別の作業だから、どちらかを先行させて魅力あるシステムにすべきだったのではないか。

さらに、システムの不整備を指摘されていたが、実際に包括契約ではなく個別契約だったとしたら、それは扱いやすくてオープンなディスカウントプライスだったのだろうか。

NTTがダークファイバの貸し出しをしぶしぶやっているように、ライツのデータベースをJASRCから開放させて、フィーとマーケティングの巧拙を問う訴状でもよかっだろう。

結論から言うと、 審決は現段階では概ね正当だ。イーライセンス社は大幅に企業戦略を変える必要があるだろう。一度、資本構成をそっくり入れ替えて出直したほうが良かろう。

2013年4月7日日曜日

Bluetooth Keyboardを使ってNexus7で投稿してみた。

海外出張の練習を兼ねて、Nexus7&Bluetooth Keyboardっていうのをトライしてみたのだが、まあ、機能するもんだ。あ、もちろん通信はWimaxね。最初に購入したのは、バッファローの品番BSKBだったと思うが、これはブルートウース認識不可の段階で失敗。EIDENに返品。この時は名古屋にいたので、地元のEIDEN がうまく処理してくれた。パッケージにはAndroid4.0時にも対応していると書いてあったのだが....
次に、マイクロソフトのWedge Mobileをヨドバシドットコムでお取り寄せ。送料無料でポイント付きとは頑張るねえ。これは現在、今このようにちゃんと入力している通り、可能だった。認識も問題なし。デザインもクールで格好よい。ラバーカバーは折るとNexus7を立て掛けることができる。誤算だったのは、重い!! Nexus7より重いんちゃうか?それと当たり前だが折り畳めない。この点はリュウドの方が良かったかもしれない。あとJISキーボードなのが惜しいが、これはどんなキーボードにも対応できるので特段問題ではない。WindowsRTかASUSのPadのようなもの?、要はWIndows8を購入する予定なので、どちらかというとWindows8対応のこのキーボードの方が良かったのだ。iPad対応などは興味なし。どうでもよろし。

あっ!今、気がついた。考えてみればWindows8って最初からタブレット対応なんだから、キーボードいらないじゃん!!まあ、いいや。それより、マウス付きっていうのないのかな?プレステ対応キーボードがあるらしく、スティックポインター付きということなのだが、実はこれ個人的に大嫌い。ラップトップ時に扱いにくくて肩が凝った。

もちろん、Nintendoポケモンキーボードも安いわりに軽くて対応するらしいことは知っていたのだが、いまひとつノレなくて却下。変なところにスタイリッシュでありたいと思ったりするのだ。

あと、カバーにもなる安いキーボードがあるらしいのだが、これはすでにカバーを購入済みだったので却下。それに、キーが小さかったし、ハメる時に本体に傷がつきそうな気もした。
や、なんとかなりそうだ。けれども、キーボードはやっぱり広い方が気持ちいいねえ。なんだか入力スタイルがちんちくりんな格好に見えるんじゃないかと心配だ。あと、いまいち入力がわかっていないのだが、適当に打っているうちに理解するようになるだろう。わからなくなったら、駅前の本屋に行って、Nexus7とかいうムックを立ち読みして解決しよう。ホント、いい加減な解決法だけれど....まあ、ネットで拾ってもいいんだけれどね。購入したばかりの頃、何も情報がなくて苦労したけれど、皆さん、いろいろ試行錯誤してくれたようで今はそれなりの情報があがっている。ありがたいなあ。