2017年8月20日日曜日

「日活 1971-1988」読了。懐かしい日々を想い出した。

日活1971-1988<ワイズ出版編集部/ワイズ出版>読了。懐かしき日々を想い出した。過去は基本振り返らない主義だが、こんな時を持つのもまた一興。


日活1971-1988(ワイズ出版)

これは、別に本ではなくデジタルブックで良かったのでは...もっと言えば、データの羅列なのだからデータすべてupしてクラウド上からデータ販売すればいいんじゃないかと思った。もちろん、個別のエッセイやインタビューは面白かったけれど、これは関係者だからこそであって、関係ない人には全く面白くないと思う。つまり、OBによる思い出文集に過ぎない。データは思い出の参考にはなったが、これは別個のものとして扱って欲しかった。サーチを職業としている人には役立つだろう。

そういえば、Niftyサーブに昔、ジー・サーチという有料データベースサービスがあって重宝したが今でもあるのだろうか。おっと、あるんだ。しかも、富士通株式会社は2017年株式会社ノジマニフティ株式会社を売り払っておきながら、こういうサービスを行っていた会社は脇にどけて売らないでいたんだ。さすが、抜け目ない。私ならこの会社だけ買ったね。資産を含めて。

元に戻そう。もちろん、出版社としては法人販売または、OB販売をもくろんでのことかもしれないが、だったら4,625円じゃなく1万円でもいいだろうと思った。

巻末にフィルモグラフィーが掲載されているので、これを見ながら少し想い出アイドル考察。

1972年(昭和47年)
2/9配給:「しなやかな獣たち」:出演:田中真理
6/7配給:「白い指の戯れ」:出演:伊佐山ひろ子

"梢ひとみ"など平凡パンチに掲載されていた可愛い女優もいるにはいた。

1974年
3/21配給:「赤ちょうちん」:出演:秋吉久美子(可愛かったが女優志向)


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8/14配給:「妹」:出演:秋吉久美子


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10/26配給:「生贄夫人」:出演:東てる美(アイドルっぽい美人だった)
11/22配給:「あばよダチ公」:出演:松田優作、悠木千帆(樹木希林)


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11/22:「バージンブルース」"出演:秋吉久美子


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12/28配給:「宵待草」:出演:高橋洋子


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1975年
4/1配給:「襟裳岬」:出演:山口いづみ(綺麗なおねえさんだった)


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8/23配給:「女高生100人 秘 モーテル白書」:出演:岡本麗(ショートカットで可愛かった)

1976年
1/8配給:「修道女ルナの告白」:主演:高村ルナ(ゴールデン・ハーフ/一番グラマラス)
2/21配給:「わたしのSEX白書 絶頂度」:主演:三井マリア(エキゾチックで可愛かった)

この時期、"八城夏子"さんとか、グラマラス女優がいて嬉しかった。

また、"珠瑠美"さんがこの頃、バンバン脱ぎまくっていて凄い。この後、ピンク映画の監督として、またバンバン撮りまくるというパワー溢れる女性だ。プロダクション鷹の社長もしている。和泉聖治は夫の連れ子になる。

8/11配給:「感じるんです 泉大八「ジュンちゃん」より」:主演:泉じゅん(脱いで良し、顔も可愛かった)

脱ぎっぷりが良く、プロポーションも抜群。顔も可愛いと言うことなしのもって生まれたアイドルタイプ。

8/21配給:「嗚呼!!花の応援団」:出演:今井均(この人は男性です)


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8/21配給:「四畳半青春硝子張り」:出演:永島瑛子
12/25配給:「サチコの幸」:出演:三浦リカ


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1977年
3/19配給:「野球狂の詩」:主演:木之内みどり(竹中直人の妻)


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はかなそうな感じが良かった。

12/24配給:「16歳 妖精の部屋」:主演:早瀬しおり

1978年
4/1配給:「ポルノ チャンチャカチャン」:主演:原悦子(裸アイドル元祖と言われている)
4/29配給:「桃尻娘 ピンク・ヒップ・ガール」:主演:竹田かほり(甲斐よしひろの妻)


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この頃、"原悦子"を掲載した平凡パンチがよく売れていた。アイドル元祖と言われているが、ミュージシャンの甲斐よしひろと結婚している"竹田かほり"のほうが、アイドル元祖に近いと私は思う。


平凡パンチ傑作選 The Vintage Eros ヴィンテージ・エロス Vol.1 単行本

6/24配給:「課外授業 熟れはじめ」:主演:大谷麻知子(スレンダー過ぎる子は長続きしないジンクス)
8/19配給:「帰らざる日々」:出演:浅野真弓(綺麗だった。NHKタイム・トラベラーの芳山くん)


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8/19配給:「高校大パニック」:出演:浅野温子(警視庁いきもの係に出演していてびっくりした)


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12/23配給:「透明人間 犯せ!」:主演:マリア茉莉(エキゾチックでプロポーション良かった)

1979(昭和54)年
4/28配給:「もっとしなやかにもっとしたたかに」:主演:森下愛子(可愛かった。着やせする人だった)


もっとしなやかにもっとしたたかにーDVD

池袋ウエストゲートパーク DVD-BOXに出演していてビックリしたことがある。昔、世田谷線で見かけてファンだった私は無茶苦茶嬉しかった。

池袋ウエストゲートパークDVD-BOX


4/28配給:「桃尻娘 ラブアタック」:主演:竹田かほり(素人っぽくて良かった)
7/7配給:「白く濡れた夏」:主演:池波志乃(中尾彬の妻)
8/18配給:「スーパーGUNレディ ワニ分署」:主演:横山エミー(小向美奈子に似ている)
8/18配給:「十八歳、海へ」:主演:森下愛子(篠山紀信激写に出た、吉田拓郎の妻)
10/6配給:「団鬼六 花嫁人形」:主演:倉吉朝子(ハーフっぽくて可愛かった)

獅子プロダクションの向井社長の接待で上司の部長とともに赤坂まで行ったことがあるが、会社の上がクラブになっていて、女優の卵たちがホステス役をしていて妙な気分だったのを覚えている。考えてみれば、今アダルト女優のプロダクションが風俗店を経営して、そこで働かせているのとなんら変わりがないわけで、この手法はお茶を引く暇を与えさせないので古典的なのだろう。

それにしても、水商売の女性は昔から、学生、劇団の卵、看護婦、美容師とコミュニケーションの長けた人ばかりだった。

1980(昭和55)年
3/29配給:「少女娼婦 けものみち」:主演:吉村彩子(確か、篠山紀信激写に出てたはず)
4/26配給:「おさな妻」:主演:原悦子
4/26配給:「桃尻娘 プロポーズ大作戦」:主演:竹田かほり
7/19配給:「宇能鴻一郎の 貝くらべ」:出演:寺島まゆみ
8/16配給:「鉄騎兵、跳んだ」:出演:熊谷美由紀(松田優作の妻)
8/16配給:「元祖四畳半大物語」:出演:篠ひろ子、松本ちえこ
9/6配給:「愛の白昼夢」:主演:畑中葉子
12/26配給:「後から前から」:主演:畑中葉子

1981(昭和56)年
4/24配給:「狂った果実」:出演:蜷川有紀


狂った果実-DVD

4/24配給:「女子大生の基礎知識 ANO ANO」:青地公美(篠山紀信激写に出た。哀川翔の妻)
8/7配給:「ラブレター」:主演:関根恵子


ラブレター-DVD

9/14配給:「密漁妻 奥のうずき」:出演:中川みず穂

実は、中川みず穂ちゃんとも照れながら写真を撮らせてもらったのだ。可愛かったなあ。

10/23配給:「嗚呼! おんなたち 猥歌」:出演:中村れい子(美人だった)


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10/24配給:「遠雷」:出演:石田えり(どこか男好きのする親しみが持ててグラマラスだった)


遠雷-HDニューマスター版Blu-ray

この「遠雷」は正確には、ATG、NCP(ニューセンチュリープロデュース),撮影所の共同製作だったが、スタッフが関係者ばかりだからいいとするか。

10/25配給:「制服処女のいたみ」:美保純(外部プロダクションの現代映像企画の制作)

この年代に撮影所でデビューしたての美保純ちゃんと一緒に写真を撮っているのだが、その可愛かったこと。私、テレまくりました。しかも、肩に手なんかまわしちゃって...今なら考えられないサービスぶり!!ありがとう!!!純ちゃん、正直、こんなに長く芸能界にいられるとは思ってなかったけれど、可愛いは正義だ!!

(将来、ここにその写真をできれば貼りたいなあと夢見る予定の場所)

1982(昭和57)年
4/9配給:「女教師 生徒の眼の前で」:主演:三東ルシア(元祖コギャル?可愛かった)
4/23配給:「マダム・スキャンダル 10秒死なせて」:主演:五月みどり(元祖熟女?)

これが現在に至る熟女ブームの元祖だと思う。

6/25配給:「キャバレー日記」:主演:竹井みどり(美人だと思う)


キャバレー日記-DVD

この頃、三崎奈美がよく出演していた。ボリュームある肉体が魅力的だった。また、麻吹純子も主に縛りものによく出演していた。彼女は画になるのだろう。そういえば、縄師でもある監督から"歳とると女も身体が硬くなるので縛ると痛い、痛いといって困るよ"とかぼやいていたのを想い出す。

7/9配給:「くいこみ海女 乱れ貝」:主演:渡辺良子(野性的で健康的、プロポーションが良かった)
8/6配給:「ジェラシー・ゲーム」:出演:大信田礼子(プレイガールに出演していた)
8/6配給:「軽井沢夫人」:出演:高田美和(眠狂四郎などに出演、熟女ブーム第二弾)

この人、ホント綺麗な女優さん。大映の清純派女優なので生粋の映画女優で血筋も良い。


軽井沢夫人-DVD


)9/15配給:「本 噂のストリッパー」:主演:岡本かおり(トゥナイトなどにも出演していた)
10/29配給:「あんねの子守唄」:主演:小森みちこ(元トライアングル)

この小森みち子から、元アイドル歌手からの転身という今に至るAVパターンが確立されたと思う。残念ながら、キャンディーズの威光を超えることはできなかったが、可愛かったので今でいうところのオタクたちには支持されたのではないだろうか。

11/19配給:「セーラー服色情飼育」:主演:可愛かずみ


セーラー服色情飼育-DVD

これはフィルム・ワーカーズ外部制作作品だ。彼女が出てきたときは中年以上はほとんど評価しなかったのだが、着やせする身体と幼いフェイスのアンバランスさが若者には衝撃的だった。歌も歌っている。この頃、CBSソニーとのタイアップが多かった。

12/24配給:「女子大生の下半身 な〜んもしらん親」:出演:朝吹ケイト

東京電機大学の学園祭にマネージャー役として出演依頼とマネージャー役を担ったことがある。上司の部長から"おまえ行ってこい"と言われ、当時、フリーだったので当人に直接電話した。お会いしてみるとサバサバした女性で好感を持てた。私は、東京電機大学を知らなくて都内中心のいい場所にあって学生も普通っぽくて親近感が持てた。キャンパスは狭く感じたが...彼女は武田久美子にも似た感じでプロポーションも良く学生に人気があったのはよく理解できた。謝礼は一日のバイト代程度だったが彼女もバイト程度と心得ていて偉ぶった態度もとらないし、フランクにインタビューも受けていたし、役目を終えてほっとしたのを覚えている。

1983(昭和59)年

この年に、ビデオがベータとともにVHSもHiFi化され、所有欲をそそった。確か、社員旅行の時に私がカメラ係として持たされたカメラもすでにVHSだった。

1/21配給:「ピンクカット 太く愛して深く愛して」:出演:寺島まゆみ、井上麻衣
4/29配給:「悪魔の人質」:主演:沢田和美(ダイナマイトバディだった)
4/29配給:「女帝」:主演:黛ジュン
6/24配給:「セーラー服 百合族」:出演:山本奈津子、小田かおる

小田かおるのほうが美人だったと思う。ここから百合という隠語が今に至る最初だと思う。

考えてみれば、日活はあらゆる社会現象を表象化し映像化したところまでは良かったが、それらを産んだアンダーグラウンド産業をどう取り込み利益を生み出していくかというところまで考えが及ばなかったのは残念だった。映像資産を生かすカラオケをリリースしていったのは映像の枝葉を広げると言う意味では悪くなかったが、映像の中のキャラクターはリアルな女優だけではなく、アニメキャラクターも立派な俳優であり、こちらのほうがよほどキャラクター印税が莫大だ。東映動画のような会社を育てられなかったのも残念だ。


セーラー服百合族-DVD

8/5配給:「ダブルベッド」:主演:大谷直子(可愛い熟女。大好き。)

大谷直子は脱いでも可愛いと思う。妊婦写真集も良かった。


ダブルベッド-DVD


8/5配給:「武蔵野心中」:主演:高瀬春奈(プロポーション良かった)
8/26配給:「団鬼六 美女縄地獄」:主演:高倉美貴(本当に美人だったと思う。あのねのね、原田伸郎の妻。羨ましい。)
9/17配給:「暗室」:主演:木村理恵(紀信の激写に出ていた)


暗室-DVD

10/28配給:「チャイナス・キャンダル 艶舞」:主演:新藤恵美

松竹映画のニューフェイスだけあって女優はやはり脱いでも綺麗だ。

12/2配給:「発禁 秘画のおんな」:主演:仁科まり子
12/23配給:「女猫」:主演:早乙女愛(プロポーション良く可愛かった、逝去していたとは知らなかった)


女猫-DVD

1984(昭和60)年
2/17配給:「セクシー・オーラル 浮気な唇」出演:北原ちあき
4/20配給:「夕ぐれ族」:主演:春やすこ
7/27配給:「イブちゃんの花びら」:主演:イブ

ノーパン喫茶の人気者だったイブだが、高校生の時に歌舞伎町のノーパン喫茶に当時大学生だった家庭教師に連れて行ってもらって衝撃を受けた記憶がある。もちろん、外から窓越しに覗いただけだ。

そういえば、昔、大塚駅近くにノーパン喫茶があった。1980年代前半だったと思う。1978年から1981年頃に大ブームとなった。だから、私が新宿歌舞伎町で見た店はかなり初期のものだったのだろう。そして、大塚駅近くで見たのが1983年頃なので、ほぼ業界絶滅状態だったなか唯一営業していたので外から見かけた時にはかなり嬉しかったのを覚えている。数年営業していたが最終的にはなくなった。今思えば一度入っておくべきだった...
(Uploaded 17 June,2021)

8/10配給:「双子座の女」:主演:五十嵐夕紀、監督:山城新伍

山城新伍監督は女優に出演を口説くのが上手かった。さすがの話術だと思う。麹町だか半蔵門近くの喫茶店でJSATの人と打ち合わせをしている時に、後ろ隣りの席で彼が同じ社員たちを前に弁舌を揮っているのを見かけたことがあり、映画への情熱が続いているのを窺わせた。

9/1配給:「団鬼六 縄責め」:出演:高橋かおり/麻生かおり)(美人だと思う)
9/29配給:「痴漢保健室」:主演:高木真子(元祖黒ギャルだと思っている。親近感あった)
11/3配給:「ヴァージンなんか怖くない」:主演:鎌田みゆき
11/3配給:「私の中の娼婦」:出演:田坂都(意外とグラマーだった。「おれは男だ!」に出ていた。逝去)
12/22配給:「刺青」:主演:伊藤咲子

この年あたりから撮り下ろしの新作AVに影響をかなり受けるようになり、映画はキャスティングもままならなくなる。ロマンXが企画を堕落させた、という批判があるが、それはマネジメントの問題だと思っている。映画のコンテンツとしての価値は今も輝いているのだから。

1985(昭和61)年

4/20配給:「みんなあげちゃう I'm all yours.」主演:浅野なつみ(可憐な感じだった)

そういえば、週刊ヤングジャンプ編集部に行ってた時に、企画部の栗原いそみさんがこの映画化の交渉のために来ていたのを思い出した。たぶん、角南攻編集長か当時の編集担当者に会いにきていたのだと思う。角南さんは、超ヘビースモーカーで片時もタバコを離さず、なおかつ超語るお人で一度話し出すと何時間にもなり、煙草を吸わない私にとって苦痛以外の何物でもなかったが、あのオフィス内での喫煙だったので何時間も一緒の社員の方々は大変な思いであったろう。一度、角南さんのお子さん(当時ビジネスマン)とお会いしたがお父さんとはかなり違っていたのでなるほど親子はそういうものかあ、などと感慨に耽ったのを覚えている。そうそう、隣にクランチロール社の外人社員がいたがSONYに買収されたようで、さそかし社員用の持株が上がって嬉しいだろうなあ。

9/7配給:「箱の中の女 処女いけにえ」:出演:木築紗絵子
11/16配給:「オーガズム 真理子」:主演:清里めぐみ⁽野暮ったい可愛さ⁾
12/27配給:「女豹」:主演:田中こずえ(プロポーション良かった)
12/27配給:「魔性の、かおり」:主演:天地真理(私のアイドルがまさか出ることになろうとは...)

こうしてみると、結構な数の女優が芸能人の妻におさまっている。

昔のことをだんだん忘れてきたので、今のうちに覚え書きしておこうと思う。写真も入れたいのだが、スキャンしないといけないので少々時間をとる。

ということで、懐かしい話は終わり。

ふう、少し手を入れた(uploaded by 12/Jun/2022)