2019年3月26日火曜日

最近のお気に入り”TULTEX”と”FIRST DOWN”

最近、お気に入りのアウトドアブランドは”TULTEX”と”FIRST DOWN”。

TULTEX



ウエストコーストカルチャーとロープライスラブな私が問題提起します。

近くのスーパーマーケット”マルエツ”の衣料半額コーナーで見つけたアウトドアウエアが大変気に入った。どうして、こんなに好きになってしまうのか、妙に気になったのでこの二つのブランドを調べてみた。すると!なんと!両者とも1980年代にはやったU.S.Aブランドだったのだ。あの頃はやったアメリカンスポーツはほとんど堪能したのではなかろうかというほど、大いに遊んだ年代に生まれたブランドだからこそ、ビビッと心に突き刺さったのかもしれない。

ちなみに、マルエツで衣料コーナーが広いのは大田区にある新糀谷店、横浜市港区にある井土ヶ谷店、調布市にある国領店だそうだ。アイトスの担当者が親切に教えてくれた。ありがとうございます。遠くて行けないけれど....<2020/5/25追記>

この”TULTEX”だがもっと売れていいブランドだと思う。営業力が弱いのかマーケティング費用が足りないのか、ライセンス条項から逸脱できないのかよく知らないが、置いてある場所が問題だと思う。

私が初めて知ったのは、シティバイクに乗るようになってある程度アウトドアの寒気を凌げるウエアが欲しくて見て回るようになった”ワークマン”や”情熱職人”などのガテン系職人ショップでだ。だから、ずっと寅壱系のブランドだと思っていた。はっきり言えば埋もれたブランドだった。ところが、マルエツで再び出会い、よく見るとマルエツの他のジジババ衣料と比較してデザインもセンスも悪くない。アメリカンウエッサイカルチャーを感じたのだ。もちろん、マルエツの衣料のほとんどはジジブランドなので相対的に若く明るく見えたのかもしれない、がしかしオレンジやレッドなどとても明るい色で、日本人の目立たない色使いとは明らかな違いを感じる。また、ロゴも最近は太腿のあたりにタトゥっぽく”ADVENTURE SURVIVE”と入っておりグッドセンスだ。

Image result for ADVENTURE SURVIVAL logo TULTEX
<MARUKAWA ONLINE StOREのWebsiteより>

ただ、マルエツの衣料コーナーに来る人はジジしかいないので、こんなものがあることさえ知らないだろう。でまた、マルエツの衣料コーナーがまるでダメダメなのだ。食品は最近、少量多品種を心がけて輸入ものも扱うようになり少しマシになったのだが、それでも成城石井ドンキに比べると紙に書いた「当店デザート人気No.1、不動の美味しさ」などの店員のパッションがまるで感じられない。聞いたところによると、ドンキは成城石井のロープライス版で商品構成や展示方法はかなり真似ているらしい。まあ、店舗面積の違いもあるだろうが、せめて意気込みぐらい感じさせてほしいものだ。そうでないと、ショッピングの楽しみを得られない。衣料コーナーはさらに酷い、良いことは大胆にディスカウントセールをすぐにしてくれることだけだ。ただ、最近なぜかスポーツ系衣料コーナーが充実してきたのだが、担当者がブランドに弱いのか興味がないのかブランドはすべてごちゃごちゃだ。ミズノもデサントもスポルディングも”TULTEX”もいっしょくたになっている。わかってないよな。マルエツのPBはPBとして、ブランドはせめてコーナー化、その他はひとままとめでいいから。けれどこちらとしてはお宝探しみたいな楽しさも密かにあるのだが...かつてのしまむらのようなものと言えようか、その肝心の”しまむら”は最早なんらエンジョイショッピングできない場所になってしまった。

最近、”情熱職人”で”TULTEX”の作業用靴を大量に見かけた。靴もあるんだ!と思わず心の中で叫んだ。しかも、なかなか安い。アイトスは大阪の会社なので靴の町=神戸市長田区に近いこともあって靴を手がけるのはたやすいことだろう。好きな色が出てくるかどうか見極めたい。<2020/5/25追記>

さて、話を元に戻そう。ガテン系職人ショップでは”TULTEX”は他の商品の中で埋もれている。なぜなら、本当の職人はもっとハード衣料を求めるからだ。”TULTEX”はずばりライトアウトドアウエアという商品群なのだ。そうなると”ワークマンプラス”あたりがショップとして妥当なのだが、彼らはPBを売るほうが純利益が上がるのでそれに一生懸命で、他のブランドなど二の次だ。

かといって、スポーツ系メガショップでは”アディダス””プーマ””ナイキ””アンダーアーマー””ニューバランス”などが目白押しで入っていくことさえ難しいだろう。結局、U.S.A本社がライセンスして日本支社を作っていないぐらいだから最初から無理と諦めているのだろう。確かに、ロープライスでもない、ハイプライスでもない。微妙なブランドの立ち位置ではある。だが、この中間価格帯には他に今のところ特にいないではないか。オリジナルブランドのオリジナルプライスでいいではないか。アメリカ衣料なのだから、時期を過ぎればディスカウントというのもいい方針じゃないか。欧州スポーツブランドも時期が過ぎれば大幅に値下げしている。店としても利益率とブランドインプレッションを考えると微妙なブランドではあると思う。

最近、ウインドブレーカーを購入した。まだ少し寒い時期に、”FIRST DOWN”の色が気に入り購入したのだが、最近、暑くなってきたので、どうしようかと考えていたら、”TULTEX”のウインドブレーカーが出ているではないか。よく見ると、暑さ対策用に透けた紋様があるではないか、試しに購入したらなかなか涼しい。色もいい。そうこうしていると、アンダーウエアまで出てきた。オールコットンのポケット付きだ。質もいい。アメリカ人は下着にもちょっとしたポケットがあるのが好きなのか?Tシャツでアウトドアを楽しむからか?そして、大きな身体の人には嬉しいラージサイズだ。ふと見ると、水陸両用のハーフパンツまでセールスしているではないか。欲しいは欲しいが、近年、水の中に入る機会が激減している上に、ハーフパンツはかなり暑くならないと履けない。歳をとると、8分丈ぐらいがいいのだが、やりすぎるとステテコに見えてしまうので難しいところだ。若者だといいんだけれど....<2020/5/25追記>

結局、撤退か縮小しつつあるショップの中で頑張るしかないという結論になるのだろう。だが、オンラインショップでさえ今ひとつの現状だけは打破してもらいたいものだ。

”TULTEX”

Pannill Knitting Co.が元々の創業。
William Gordon Pannill(ウィリアム・パニール)この人の父親がバージニア州マーティンズヴィルで立ち上げた会社のブランドのようです。この人は1927年生誕で水仙のハイブリダイザーで特に有名。父親はこの人が誕生した年の1927年ノースカロライナ州ロッキンガム郡メイヨーダンにて創業しています。会社を本格的に立ち上げるために他の会社で働いて学んだ後、バージニア州マーティンズビルにて縫製工場を立ち上げました。その後、株の売却や合併などを繰り返して1970年代後半にTultex Corporationという当時のブランドロゴであるTultexが初めて生まれました。1981年には売上高2億ドル($181.7 million)を突破していました。当時のAppleの1980年の売上が1億1800万ドルだったことを考えると繊維産業の会社としては絶好調時だったと言えると思います。もちろん、その時でさえすでにパソコンひとつで半分近くの売上を稼いでいたのだから、コンピュータ産業の凄まじい勢いが逆に感じられるのではないかとも思えます。

1980年代から海外の繊維製品の流入によって繊維業界はコストダウンに悩まされますが、フリースに集中することで危機を乗り越えました。1990年代はフリースから脱却してロゴブランドを利用して様々なスポーツライセンスビジネスを手がけていきました。そして、現在もなんとかライセンスビジネスで生き延びているようです。普通のファッションドレスではなくニット→フリース→スポーツとその業態を変えていったのが延命の原因のようです。株の売買、買収、合併を繰り返すことで創業者の意思は次の世代の経営者へと伝わっていったのかもしれません。

参考・引用サイト
https://www.bloomberg.com/research/stocks/private/snapshot.asp?privcapId=40386796 https://en.wikipedia.org/wiki/William_Pannill https://en.wikipedia.org/wiki/Martinsville,_Virginia https://en.wikipedia.org/wiki/Mayodan,_North_Carolina https://www.fastcompany.com/4001956/apples-sales-grew-150x-between-1977-1980-2 http://www.fundinguniverse.com/company-histories/tultex-corporation-history/

で、日本ではアイトスという会社が日本国内のライセンスを所有しています。作業服など地味だけれど確実に需要が見込めるジャンルの製品を手がけています。大正六年創業ということでそうとう歴史のある会社です。他にトロイブロスというブランドも手がけているので中年以上の人はご存知ではないでしょうか。

TULTEX

最近、TVでベイシアグループの”ワークマン”の特集をしていたので偶然見たのだが、関西に進出した”デカトロン”をライバルとして猛烈に意識するワークマンの独自性を取り上げていた。だが、本当に意識しなければいけないのは、国内のメガスポーツショップである”スポーツデポ”や”ゼビオ”じゃないかと思うのだ。”スポーツオーソリティ”はアメリカで会社更生中、日本では債務超過で脱落、イオン傘下になったので除外。アルペングループの”スポーツデポ”、ゼビオホールディングスの”ゼビオ”それぞれ2,000億円強の売上だが、IRを見ても近年は両者とも伸び悩んでいる。日本国内だけで展開しても人口減少のため上向かないのだろう。アルペングループはその他売上、たぶん、スキー場やゴルフ場の売上寄与、ゼビオホールディングスは2005年に買収したVictoriaの伸びにともに助けられている。デカトロンの世界総売上は1.28兆円、ユニクロは上期だけで1.26兆円なので、両者と比較すると海外展開はまったく遅れているようだ。

話は変わるが、このベイシアグループ、昔、群馬で見た”いせや”が前身だったとは...懐かしさがこみあげる。沼田市内に、”いせや”と”スズラン”という地方百貨店があってそこで本社が伊勢崎にあると聞いた記憶がある。確か、”沼田ボウル”というボウリング場でも遊んだと思う。市役所や沼田高校に近くて市内の道路沿いで便利なところにあった。それから、カインズやワークマン、セーブオンを次々と分社化していったのが功を奏したのか、それとも上場しなかったことが良かったのか、いずれにしろまもなく1兆円になろうとしているのだからたいしたものだ。

カインズもPBのアンダーウエアを販売しているのを去年見かけたがまったく売れていなかった。どうやら、この失敗がマイナスとして業績の足を引っ張ったようだが、売れないのは当然だと思う。カインズの衣料関係はみんなデザインが悪すぎる。地味で単一で色にバラエティさがなく、色で合わせる楽しみさえない。婦人用のレインコートなど、その際たるものでどうやって可愛くコーディネイトできるんだよ、と頭をひねらざるをえないマーケティングだ。また、そのときに見た男性用のアンダーウエアというか2枚目上着っぽいものの売りが吸汗性だったのだが、アディダスの製品をそっくりでパクリかと思ったぐらいよく似ていた。しかも、値段もあまり変わらない上にアディダスのはフードまで付いておりどう考えてもカインズの負けだ。<2020/5/25追記>

参考・引用サイト
https://gyokai-search.com/3-sport-kouri.html
https://www.alpen-group.jp/ir/finance/segment/
http://www.xebio.co.jp/wp-content/uploads/731b2dba942000b053366a93aa8aaa14.pdf
https://www.decathlon.com/
https://cdn.shopify.com/s/files/1/1330/6287/files/PressKit_Decathlon_2019.pdf?3758
https://www.fastretailing.com/jp/ir/library/pdf/20190411_results.pdf


”FIRST DOWN”

これも近くのスーパーマーケット”マルエツ”の衣料半額コーナーで見つけたアウトドアウエアが大変気に入った。真冬以外のバイクに乗るときに特に重宝する。

80年代に日本でも白いダウンジャケットとして人気を博したので中高年では覚えている人も多いのではないだろうか。

日本では”水甚”という会社が扱っている。

元々はサンフランシスコから始まったそうですが、現在は、ニュージャージー州Sayrevilleにあるturbo holdingsという会社がライセンスビジネスを手がけているようです。

参考・引用サイト
https://www.bloomberg.com/research/stocks/private/snapshot.asp?privcapId=4540988
http://www.turboholdings.com/

2019年3月17日日曜日

ユニクロ、GUもう少しパンツを増やして

ユニクロに見に行くと、日頃から防寒服に興味があるのでそういうコーナーを見て回るだが、いつもガッカリする。ユニクロのブロックテックパーカしかりGUのウインドプルーフシェルパーカもだが、上ものだけで下がないのだ。

バイクに乗っているととにかく寒い。それに輪をかけて老人だから寒さは大敵だ。自分で温度をだんだんコントロールできなくなってきた。だから、そこそこお洒落でそこそこ質が良くてそこそこ安いものを求めてあらゆるお店をさ迷う。時間の無駄とは思っていない。風邪を引くことこそライフパフォーマンスを下げる大きな時間の無駄だからだ。

ワークマンのアウトドアウエアが熱い!というので店に行ってみた。PBはそこそこ悪くないとは感じたが、他はガテン系の虎壱風ばかりで値段といいそれほど魅力を感じなかった。ドン・キホーテの情熱職人でもいいやと思った。

サンドラッグの衣服コーナーにあるタカハシというブランドも漁るのだが、激安なのはイイ。ただし、クオリティが今ひとつ。縫製が甘いのだ。けれども、安さだけならどこよりも安いと思う。しかも、最初から激安なのにシーズンが過ぎるとさらに値下げしてくれるのだ。着心地はモノによるとだけ言っておこう。それから、LLなのにM]並みとか謎なサイズ展開だ。最初から、丈が短いので注意するよう明記してあるので親切といえば親切なんだが、最初からそう作れよ!中国にでも作らせてるのか??これは足が短い老人がターゲットだからか!?失礼だぞ、タカハシ!!

でもって、スポーツデポに行ってみる。スポーツブランドとPBが溢れており、アウトレットや値下げ品も常に混じっている。全体的にブランドロゴ分だけ高いがセンス良いものが多くプライスが納得できれば悪くない、だが完全な防寒着と言えないので本格的なモノを探すとなると、ウオーキングや登山ブランドのコーナーに行かざるをえないのだが、これがまたプライスがびっくりするほど高い。mont-bellColumbiaなどなど。コロンビアの商品は元々アメリカンテイストというかU.S.Aが本社なので割と好みの色使いでたまに購入する。値段も大衆的だと思う。マーケティングにお金をかけていないのか人材がいないのか本社主導で日本に力がないのか、よくわからないがZOZOTOWNにも店を出しているしで割とブランドに対する節操がない。

カインズにも行ってみたが、いかんせん近くのお店は小さすぎて服の取り扱いが極端に少ない。全体的にプライスは納得なのだが試せないのが残念だ。もっと田舎だったらデカイお店でゆっくり見て回れるのだが...

そうして、辿り着くのがマルエツの2Fの衣服コーナーのアウトレット品だったりするから面白いものだ。アウトレットは半額なので季節が少しズレるだけでお得なものが素早く購入できたりする。しかも、一流ブランドではないがロゴ付きのブランド品を安くしてくれるので、クオリティに関しても安心だ。

老人になると半径100m内のお店で全てを済ます、というが本当だなあとしみじみ思う。

2019年3月3日日曜日

「老いる家 崩れる街」読了。納得!

老いる家 崩れる街」読了。納得!



最終章に著者の結論がちゃんと掲載されているのだが、その通りだと思う。

方策
1.自分たちのまちへの、無関心と無意識をやめる

U.S.Aなどでは売ることを考えて家を綺麗にしたり、自宅の価値を落とさないために周りの住環境にも口を出すらしいが、日本では自治会などがあるので個人的にこういったことをする人はあまりいないと思う。ただ、公聴会に出席したりマンションの自治会にきちんと出て意見を言うことはできるだろうからもう少し自宅の資産価値と維持について向き合い、購入したら終わりと考えるのは辞めるべきだろう。

2.住宅総量と居住地面積をこれ以上増やさない

これは官邸と党。不動産、建設業界との関係からいって難しい問題だ。不況と票の低下を最も恐れる人たちだから。

3.「それなりの」暮らしが成り立つ「まちのまとまり」をつくる

これは新たな都市計画が斬新さを含んでいるので可能性はある。あとは実行力だけなんだが...

4.住宅の立地誘導のための実効性ある仕組みをつくる

これも県、市町村の実行力しだいなのだが...

5.今ある住宅、居住地の再生と更新を重視する

中古住宅業界が儲かる仕組みになればいいのだが、不動産業界がもたもたしている間にインドのOYO Roomsが日本で展開する敷金礼金なしの不動産マッチングアプリ”OYO LIFE”などが中古住宅も展開するだろうから今後活性化するだろう。

6.住宅の終末期への対応策を早急に構築する

これには、住宅の敷地情報やメンテナンス情報など、普通不動産屋が独自に整備している情報などを履歴書のようにしてnote状態でデータ化されていることが望ましい。これを、不動産の所有者が義務化することと法制化すればいいだけではないのか。もちろん、譲渡に伴うデータの移動も許可されるべきだ。車には整備手帳があるというのに、なんという露骨な不整備状態であるのだろう。

7.もう一歩先の将来リスクを見極める

都市計画のデータと都市そのもののデータ、たとえばインフラの情報。老朽化、耐性、メンテナンス履歴。他には、ファンダメンタルズの情報。その地域の人口の流動性、水道代の高低、地方公共団体の財政状態など、また土地履歴だと、たとえば活断層、市街化対象区域、ハザードマップなど、要は高い買い物なのにこういった情報が一元化されていないことが皆大問題だと思わされていないことだ。知っては困るからだろう。大衆は衆愚なほうが統治しやすいからだ。日本の土地は災害が多くて基本的に購入する価値がないのだ、ということを国民に知って欲しくないのだ。ある地域に偏ってしまったら困るからだろう。

<自説を挟みこみながら最終章より引用>

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