2019年1月27日日曜日

JASRACシンポジウム <音楽コンテンツの海外展開と著作権>に行ったが

JASRACシンポジウム <音楽コンテンツの海外展開と著作権 アジア・太平洋地域を中心に>に行ったがガッカリだった。だが、お題としてはまちがっているわけではない。私が行くシンポジウムを間違えただけだ。

ブロックチェーン、データ活用で世界に広げる音楽ビジネス”こういうシンポジウムに出席すべきだったのだろう。

この人たちは、売れる市場を求めているだけで生産性を上げることを考えているのだろうか、と思った。JASRACは管理団体なので抜本的なシステム改良をするのはまず無理だろう。だが、コメンテーターの齊藤耕太郎さんが必要なことの最後に”マネタイズ”を挙げておられたが、それこそがミュージシャンの最大の悩み事であり、それをマッチングさせるのがイノベーションだろう、と思うのだが。

だから、ブロックチェーンと個々の音楽のデータ構築とマッチングとマネタイズを同時に実現させていくことがこれからの肝だろう。もう一人のコメンテーターである松葉亮子さんの所属する会社BMATの方向性はいいのだが、フィンガープリントだけが優れた技術だとは思えない。これから、まだまだフォーマット争いはあるだろう。

まだまだウオッチングが必要だ。

MEMO
Kobalt

読了[進歩 人類の未来が明るい10の理由]良かった

[進歩 人類の未来が明るい10の理由]読了。良かった。



訳者が後書きで書いているとおり、本書は”世の中、百年単位で見ればあらゆる面でよくなっている”という要旨だ。

そして、著者の後書きで書いてあるように”つまりヨーロッパを豊かにしたのは、優れた思想家や発明家や企業ではなく、ヨーロッパのエリート層がそれを邪魔するのにあまり成功しなかったという事実なのだった。アイデア、技術、資本は国から国へと移動できたので、国はお互いに競争して学び合うしかなく、お互いを近代化へと押しやった、
中略
どこかで進歩が邪魔されても、他の多くの場所が人類の進歩を引き継ぐことになる。
豊かさや人名は破壊できても、知識が消え去ることは滅多にない、知識は成長を続ける、だから、どんな逆風も人類の進歩を完全に破壊することはなさそうだ、でも進歩はひとりでに起こるものでもない、本書に記録したあらゆる進歩は、一生懸命頑張った人々の成果だ、奇妙な新しいアイデアを持った科学者やイノベーターや企業家たち、新しいことを新しいやり方でやる自由を求めて戦った、勇敢な個人たちのおかげなのだ。進歩が今後も続くためには、あなたや私がそのたいまつを受け継がなくてはならない”

というのが本書の結論だ。

データの範囲の設定が大切なことを教わった。また、不幸に着目してしまう人間の心理的なバイアスについても注意が必要だ、ということも改めて教わった。扇動されやすいニュースには常に冷静さが必要だ。

全体的に読みやすい良い本だった。統計資料も各章ひとつ二つしかないのであっという間に読んでしまう。私はゆっくり読んでしまったが...